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「スポーツ科学最前線セミナー」レポート

category : セミナー 2015.5.25 

4月25日(土):駒澤総合運動公園会議室 Microgate スポーツ科学フィールド研究最前線セミナーのレポートです。 イタリアよりMicrogate社のフェデリコ・ゴリ氏を招き、最先端の機器を使用したパフォーマンス評価を紹介して頂きました。 federrico

1.光学センサー OptojumpNext+三軸ジャイロスコープGYKO
1cm間隔で光学センサーが配置された計測器OptojumpNextを四方に並べる2Dシステムで開眼/閉眼の足踏みテストを行うことで動的なバランスを評価しました。次にジャイロスコープを内蔵したGYKOを重心位置に取り付けて静止時のバランスや動作時の上半身の動きを評価しました。 Optojumpでの下半身の指標に、GYKOによって上半身の指標が加わることで、例えばスクワットジャンプのエキセントリック/コンセントリック局面を分けた評価ができたり、歩行・走行時の上半身と下半身のひねりや傾きを見ることができます。
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2.光電管WITTY+RFIDバンド+WITTY SEM
タイム計測で用いられる光電管WITTYのチーム測定に便利なRFIDバンドが開発されました。各バンドに個人IDを割り振っておき、計測前にかざすだけでタイマーが自動で個人を識別し、個々人のデータとして保存されます。

大人数の計測が非常にスムーズになり、コーチが走者を管理する手間が省けます。 WITTY SEMは矢印やアルファベットを表示し、アジリティテストや反応テストで使用されます。アジリティテストでは方向転換の指示をランダムに出すことでより競技に近い切り返し動作の練習ができます。反応テストでは色や記号の組み合わせを複雑にすることで難易度を上げることができ、より高度な判断を必要とするテストを作成できます。

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各機器の機能は、全てフィールドでの測定のために開発されたものであり、得られた数値はパフォーマンス向上に繋がるようにわかりやすいものになっています。

フェデリコ氏は繰り返し、数値のための数値にならないように、という点を強調していました。そして、「計測を行う側がいかに選手に全力を出させるかが非常に重要である」という言葉からは、フェデリコ氏が機器の開発責任者として大事にしている「現場がスポーツ科学をリードする」という姿勢が伺えました。

Microgate社のシンプルかつ高性能な機器は、現場のコーチの自由なアイデアを実現するための役に立つことは間違いありません。参加者も実際に測定を体験し、説明を聞きながら自分の指導するアスリートに対してどのように使用できるかを具体的に想像できたことと思います。 世界のスポーツ計測機器の進歩を体験できる、非常に有意義な時間となりました。 当日、 セミナーにご参加頂いた皆様、ありがとうございました! wittyseminar201504

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